理学療法士・作業療法士によるアプローチ「記憶を呼び起こす」

脳梗塞リハビリ

脳梗塞、脳出血などの疾患を経験した後、様々な経過をたどってこられたほとんどの方々は、元の体の動かし方を忘れてしまっています。それにはもちろん麻痺や脳の障害の影響のほか、不安や恐怖心なども影響します

豊富な知識と経験を持った理学療法士・作業療法士が実際に身体の動かし方を指導させていただくことで、手足はもちろんのこと体幹や頸部の動かし方を思い出していただきます。

歩くことや文字を書くことなどの課題を前に、足先や手先ばかりに注意が向きがちですが、実はその基礎である体幹や頸部に解決の糸口があることも少なくありません。

身体のバランスを重視し、麻痺側と非麻痺側の両方にアプローチ

どうしても「麻痺した側の(特に)手足」に気になりがちですが、後遺症は片方の手足だけに起きたわけではありません。

「麻痺していない側の手足」や「体幹・頸部」にも、もちろん影響が出ています。

しかし、ご本人様からすれば、「麻痺した側の(特に)手足」のせいで体が動かしにくいと感じることが多いです。

「麻痺した側の手足」の本当は使えるのに使っていない機能を最大限に活用しつつ、「麻痺していない側の手足」で過剰に使用している機能はバランスをとるといった調整を行わなければ、本格的な改善にはなりえません。

麻痺した手足だけでなく、麻痺していない手足、体幹・頸部へのアプローチを全身的に行っていくことで、偏ったバランスを修正し、安定した身体づくりを目指します。

麻痺の回復は発症後3か月間が最も顕著で、その後緩やかとなり、6か月ごろで改善がみられにくくなるということがわかってきています。しかし、脳科学分野における最近の研究では、学習や経験により損傷部位の周辺の神経において、新たな回路ができることもわかってきました。これを「可塑性(かそせい)」といいます。

しかし、実際のところは、脳梗塞などの脳卒中を発症して半年以上たった方々が、ご自身のみで学習や経験を積んでいくことはなかなか難しいのではないでしょうか。ですから、専門家と課題の発見と解決を繰り返しながら、適切な機能回復をしていく必要があります。

「病院ではもっと動けたのに・・・」

このような想いをもたれている方はとても多いと思います。これは、麻痺の状態が悪化しているのではありません。良くも悪くも、身体の使い方が変化してきているのです。

私たち人間は状況に応じて、身体の使い方を変化させていくことが出来ますが、良い方向に変化させているつもりが、別の角度から見ると悪い方向に変化させてしまっている場合もあります。これを正しい方向へと導くのが、リハビリテーションの専門職の腕の見せ所とも言えます。

脳に全身の動かし方の「記憶を呼び起こす」ことで、「改善」に向けた一歩に確実な手応えをもたらします。

改善に向けた重要なポイント「目標を明確に持つ」

例えば、結婚式が半年後に近づいた方々は、

“結婚式の写真をきれいに残したい”とか“結婚式でドレスやタキシードを格好よく着こなしたい”という気持ちを抱いた後、どのような行動や考えを起こすでしょう。

おそらく“身体を絞ろう” “ダイエットしよう”とか“身体を鍛えよう”といったところでしょうか。

ではその“目標”に対してどのような計画を立てるでしょう。

実現をより明確にするためには「SMARTの法則」を用いるのがよいでしょう。

SMARTの法則とは・・・

Specific:具体的でわかりやすい目標であること

Measurable:測定ができること

Achievable:達成が可能であること

Realistic:現実的であること

Timely:期限が決められていること

この頭文字をとってSMARTの法則と言われています。何か目標を立てる時には、適切な目標設定が重要であるという法則です。

例えば、先程の結婚式の話にあてはめてみましょう。

「結婚式までに10キログラム痩せる」という目標を立てたとしましょう。つまり、1か月あたり2kg弱のペースで、ダイエットをしないといけなくなります。このような高すぎる目標を立ててしまうと、途中で達成できないと感じてしまうと、やる気を失ってしまう可能性があります。反対に、「結婚式までに1キログラム痩せる」と低すぎる目標を立てた場合、簡単に達成することが出来てしまいます。という事は、その人の最大限の力を発揮することが出来なくなってしまいます。

つまり、その人にあった具体的で達成可能な目標を設定する必要があります。

「3か月以内に〇キログラム体重を減らす」

という目標を持ったあなたはどのような行動変容を起こすでしょうか。

おそらく「定期的に測定をする」、「うまくいっているか確認をする」、「もっと良い方法がないか調べ、実行する」というような行動を起こすと思います。

これらの行動変容を起こすには、1人でするよりも2人以上で意思を確認するのが良いとされています。(人間の意思は思ったよりもかなり弱いです。)

これを専門家と確認しながら実施していくことにより、強固に目標設定を行い、行動変容を具体的に起こしていただきます。

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