脳梗塞リハビリステーション福岡
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ご家族の心構え

ご家族の方が、急に脳梗塞を発症してしまったら、どうしたらよいのか混乱されると思います。発症から1ヶ月程度は、まず急性期病院で治療を行いながら、症状が安定すればリハビリを開始します。現在はかなり早期からリハビリを開始することが多くなっています。その後、回復期病院にて5~6ヶ月間、歩行訓練や麻痺していない側を使い日常生活を送るためのリハビリが開始されます。回復期病院を退院した後は維持期でのリハビリとなるのですが、ここでは外来リハビリや介護サービス・施設を利用し、回復期で改善した機能を維持していくことが一番の目的となります。

脳梗塞は、脳の細胞が死んでしまった部分やその範囲の大きさによって、症状の重症度は変わってきます。脳梗塞の症状は十人十色で同じ脳梗塞という診断名でも人によって後遺症の程度も様々です。発症後、リハビリを行うことですぐに回復へ向かわれる方もおられれば、1年経過してもゆっくりと回復へ向かわれる方もおられます。

脳梗塞を発症され、今まで出来ていたことが急に出来なくなり、ご本人様は1日でも早く元の生活を送りたいと思われることが多いです。しかし、実際にリハビリを行ってみると、思うように動かなかったり、自分が思った以上の改善が見えなかった場合、回復への不安や焦り、出来ない事への悔しさや悲しさ、といった感情に押し潰されてしまいます。そんなお姿を一番近くで見ているご家族の方は、そのお気持ちに気づかれ辛い思いをされるでしょうし、何をしたらいいのかと思われるかもしれません。

ご家族の方の心構えとして、病院や施設の情報、病気のこと、その後の生活のこと様々な変化があります。まずはその情報を出来る限り収集し、万一の想定をしておくことが重要です。リハビリを行って何とか元の生活に戻ろうとしているご本人と一番近くにおられるご家族だからこそ、リハビリに取り組むうえでの心構えも必要となります。リハビリに取り組むうえで大切なことは、初めから目標を高く持たないことです。もちろん、目標を持たれることは良いことですが、先程お話ししたように、リハビリでの回復は人によって違います。時間がかかりますし、周りの期待は本人の負担にもなります。後遺症が全く残っていない(ようにみえる)方も確かにいらっしゃいますが、脳梗塞を起こした時点で、脳の細胞が損傷してしまっているのは確かです。最初から完全に元の生活にもどるという目標をたてて、実際には出来ないとなると、ご本人様のリハビリに対する意欲は失われてしまうかもしれません。しかし、まずは一人で座れるようになろうという目標を立てた場合はどうでしょうか?それを達成することで、達成感を感じることが出来ます。そして、次は一人で立てるようになろうと目標を変えていくのです。少しずつでも一緒に改善に向かって進んでいくことが大切なのです。

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