脳梗塞リハビリステーション福岡
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脳梗塞後遺症 言語障害・失語症のリハビリ

失語症

「失語症」とはどのようなものでしょうか?

「失語症」とは、脳に障害を受けたことで、私たちが普段当たり前のように行っている、「話す」「聞く」「読む」「書く」ということが出来なくなってしまう病気のことです。

例えば「リンゴ」という言葉があります。これを初めて見たとき、すぐに「リンゴ」だとわかる人はいるでしょうか?きっと「赤くて、丸いもの」その程度だと思います。それから「リンゴ」という名前を知り、「リンゴは赤くて丸いもの」「リンゴは甘酸っぱい味がするおいしい食べ物」「リンゴは果物」等というように、情報が増えていくのです。このように、私たちは得た情報を、脳の中にあるたくさんの引き出しに整理し、何度も引き出しから出し入れするうちに、当たり前のように使えるようになっているのです。しかし、脳に障害を受けたことで、その引出しを開ける事が出来なくなったり、必要な引出しが分からなくなった時、うまく話せない、話を理解する事が出来ないなど、今まで当たり前のように出来ていたことが出来なくなってしまうのです。

「失語症」のリハビリ

「失語症」には多くの症状があり、みんな同じ症状が現れるわけではありません。描かれている物の名前を言うという訓練や、言われたものを選ぶというような訓練を、何度も繰り返して行うことで、回復へ向かうことも報告されています。また、例えばうまく言葉が出てこないけど、人が話していることはわかるという方であれば、普段よく使うものの絵や文字を書いたノートを使って、補助的なコミュニケーションを取るためのアイテムとして取り入れていくこともあります。

構音障害

「構音障害」とはどのようなものでしょうか?

「構音障害」とは、口や舌、声帯等話すために必要な筋肉の麻痺が原因でうまく話せない病気です。息が漏れたような声になる、力が入りすぎて声が出せないなどの症状がみられます。では前述した「失語症」とは何が違うのでしょうか?どちらも話せないんだからと同じように感じるかもしれません。

では、同じ「リンゴ」を例に挙げてみます。「構音障害」は「リンゴは赤くて丸いもの」「リンゴは甘酸っぱい味がするおいしい食べ物」「リンゴは果物」等という、今まで得た情報を引き出すことには何の問題もありません。問題になるのは、声に出すという部分だけなのです。それでは、口を開けたまま舌を動かさずに「リンゴ」と言ってみてください。うまく言えましたか?少し大げさな方法でしたが、きっとうまく言えなかったと思います。発声には唇の形、下の位置、息を出す、声帯の動き等、様々な部分が同時に関わることで行うことが可能となっています。何か1つでも欠けてしまうと声を出すことが難しくなってしまうのです。

「構音障害」のリハビリ

前述したように声を出すためには様々な器官が関わっています。そこで、声を出しにくくなっている原因に対してリハビリを行っていくことになります。例えば、唇と舌に麻痺が出てしまったとします。この場合は、唇をすぼめたり開けたり、下を上下左右に動かしていくことで、麻痺の改善を図ります。また、声を出すために必要な、口の開け具合や唇の形、舌の位置を鏡で確認しながら何度も繰り返し行い、思い出させていくのです。

嚥下障害

「嚥下障害」とはどのようなものなのでしょうか?

「嚥下」という言葉は、聞き慣れないと思います。簡単に言うと「食べ物を飲み込む」ということです。皆様はこの食べ物を飲み込むまでの一連の動作を考えながら食べていますか?食べ物を見て、口の中に入れて、口を閉じて噛んで、のどの方に送り込んで、飲み込んで・・・こんなことを考えながら食べている方はいないと思います。「嚥下障害」とは、口や舌等の麻痺によって、この一連の流れが上手く行えなくなり、毎日当たり前のようにしている食事が出来なくなってしまうのです。

例えば、口を開けたまま食事をすると、口に入れた食べ物はどうなるでしょうか?言わずともわかるかと思いますが、口からボロボロとこぼれ落ちてしまいます。では、舌を動かさずに食べ物を噛んでみると?今度は食べ物が口の中に広がってしまい、飲み込みにくくなってしまいます。このバラバラになった食べ物を飲み込もうとすると、気管に入ってしまいむせてしまいます。この気管に入るという状態が最も恐ろしいのです。なぜなら、むせるということは気管に入った食べ物を出そうとしているので、それ自体は問題ありませんが、そのまま気管に入ってしまうとその先は肺です。食べ物が肺に入ることで、肺炎を起こしてしまいます。「嚥下障害」はこのような危険なリスクを伴っているのです。

「嚥下障害」のリハビリ

「嚥下障害」では肺炎を起こす恐れがありますので、食べ物を使用しない訓練と、実際に食べ物を使用して行う訓練があります。

食べ物を使用しない訓練とは、例えば、口をすぼめたり、舌を左右に動かしというような口の体操を行います。また、「ぱ」「ら」「か」を使った発声練習を行います。これらは、毎日食事の前に行うことで、食べ物を飲み込みやすくするといわれている体操です。

食べ物を使った訓練としては、ゼリーやとろみ剤でとろみのある食事を使用し、実際に食べる訓練を行うのですが、1人1人の状態にあった物を使用して訓練を行います。ここでは、食べ物の形状も大切ですが、環境を整えることも重要です。例えば、嚥下をする際のベッドや車いすの背もたれの角度やスプーンの大きさを変えたりして、一口量の調節を行います。

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