性別ごとのリハビリ
脳梗塞で麻痺が生じたとき、日常生活の中で、男性と女性で大きく違うことは何でしょうか?
仕事に行く、食事をする、入浴をする、趣味を楽しむなど大きくまとめて分けると、同じように生活を送っており性別での違いはさほどないと感じるかもしれません。
しかし、そのひとつひとつを細かく見ていくと、性別での違いは多少なりとも現れてきます。では、例として家庭を持つ男性と女性で考えてみましょう。
男性は仕事に費やす時間が最も多いのではないでしょうか。通勤に電車やバスを利用している、仕事でパソコンを使わなくてはならないなど、仕事の中でも脳梗塞による麻痺が障害となってしまいます。お子さんがいれば休日には遊んであげたいと思っても、麻痺があることによって体を動かしにくく、満足に遊んであげられないということもあるかもしれません。
女性の場合は、今は結婚後も仕事をしている方は多くおられますので、仕事に関しては男性と同じ悩みを抱えられると思います。しかし、家庭生活において、料理や洗濯、掃除、子育てなど一概に全てのご家庭で、女性が担っているというわけではないですが、麻痺があることで、うまく包丁を使えない、洗濯物を干すことが出来ないなど、今まで出来ていたことが出来なくなることが一番悩みとしては大きいのかもしれません。
人によってどんなことが出来るようになりたいか、求めるものは違うと思います。病院ではリハビリのできる期間が定められ、その悩みを解決できるまでには至らないかもしれません。実際に家庭での生活に戻ったとき、新たな悩みが生まれるかもしれません。
それぞれの生活の中で必要なリハビリを、自身でしっかりと目標をもって取り組むことが改善への一歩となるのです。